プロジェクトメイト通信 No.96
米 イーストマン・コダック破綻で思うこと


プロジェクトメイト通信



               




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February 14, 2012 (No.96)







1月の中頃「米コダックが破綻」というニュースが入って来たのですが、皆様のご記憶にはありますでしょうか。                  

最近では「破綻」などというニュースもめずらしくない世の中ではありますが、「米コダック」といいますと、カメラフィルムの老舗会社ですし、オリンピックの公式スポンサーには常に名を連ねていた会社でもあり、「コダックまでもが」と思われた方も多いと思います。                  

しかし、それも私たちの年代まででしょうか。カメラがデジタルとなって、フィルムパッケージを見ることも少なくなり、黄色にオレンジのKの字のロゴもとんと見受け無くなって久しくなります。若い人にとっては、すでに遠い会社になっていたかもしれません。                  

今回のコダックの破綻を伝える新聞には、「デジタル化対応に遅れ」とか「コダック業態転換失敗」とあるとともに、「90年代には、化学部門などフィルム以外の事業を次々と切り離し、将来の成長の芽を摘んだ」とありました。                  

実は、私は、この90年代に、そして、まさにコダックの方針により、コダックから切り離させてしまった会社に在籍していたのです。

状況を説明しますと、コダックも当時の状況を楽観視していたわけではなく、フィルム分野だけでは会社として生き残れないため、医療関係の会社をたちあげようとしていました。英国の製薬会社の1部門とコダックの合弁で医療薬の会社を立ち上げる計画でした。そして、私はその会社の立ち上げ時にこの会社に入社しました。                  

1年の準備期間を経て、新会社がたちあがり1年後、1周年記念のまさにお祝いをしていたその時、衝撃のニュースが入りました。コダックの新社長が、フィルム以外の部門をすべて切り離し、コダックの事業はフィルム部門のみに集約すると発表したのです。                  

新会社を立ち上げ、多角部門で将来の生き残りをかけるとしたのは、私の記憶では、創業者の一族の社長でした。そして、切り離しを提案したのは、名前は覚えていませんが、当時他の会社でのリストラに成功してコダックに迎えいれられた社長でした。                 

結果論ではありますが、「コアビジネスを失った時に、それを乗り越えることに成功した会社と乗り越えられなかった会社」として比較される富士フィルムをみても、大筋の考えとしてはどちらの戦略が良かったのかはあきらかだと思います。                  

もちろん、我々の会社が切り離されなかったからと言って、今回の破綻がなかったと言い切ることはできません。 もし、切り離されなかったら、もっと早くに破綻していたのかもしれません。                  

けれど、当時の私たちは、経営陣の判断に全く納得ができませんでした。デジタル時代を迎え、「フィルム事業だけで本当に生き残れるのか?」という疑問は、誰でもが考えたことでした。                  

そうかと言って、「あなた達の考え方は間違っている!」と訴えてみたところで当時の経営陣の考えを変えることができたとはとても思えません。                  

その後も、多くの社員は、コダックを離れなければならないことになり人生設計も大きく変わった人たちも少なくないと思います。                  

このように、会社勤めというのは、「自分の力ではどうしようもないことに、自分の人生をゆだねる」というかなり危険な側面も持っています。                  

コダックだけでなく、最近起きた日本の会社の事件、大王製紙やオリンパスの場合を考えても、自分では回避できないいかんともし難い事柄で、人生が変わってしまうということもあり得ることなのです。                  

前回のProjectmate News No.95で、仕事の裏切り なぜ、私たちは働くのか                      という本をご紹介し、次のように書いたのですが....                  

『アメリカの企業のマーネージメントも迷っているということです。結果的には、どんな方法を取っても、企業として成長できれば、あるいは利益をあげられていればそれで良いということでしょうが、目先の事だけにとらわれていると何年か後にはそのしっぺ返しがきてしまうかもしれません。』                  

今回、イーストマン・コダックの破綻ニュースを聞いて、まさにこれは真実だという思いを強くしました。                  

英語では、「Golden Parachute」という言葉があるのをご存じでしょうか? ほんの短い間に、リストラなどで業績を上げ、多額の退職金をもらい、そのままパラシュートで脱出(会社を辞める)するということなのですが、まさにこのような短期に結果をだすことが、果たして本当に良い方策だったのかどうか・・・                  

仕事に対する根本的な疑問は、こんなところにも芽吹いてき始めています。                               


最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。                  


プロジェクトメイト、串原 美どり                                    

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昨年の暮れで「基金訓練校」でのパソコン講師としての任務がすべて終了したことから、少し時間の余裕ができましたので、いままでほったらかしになっていたホームページをリニューアルしました。                  

このホームページのURLはプロジェクトメイトです。                   

このURLは、今後近い将来、組織、年齢、性別、そして国籍などにとらわれず、プロジェクトごとに、自立した人達が、持っている知識、技術などを出し合い仕事をしていく時代が近い将来やってくるのではという思いから、プロジェクトの仲間ということでつけたものです。                   

けれど、このHPは、外資系の秘書を辞めた後間もなくして立ち上げたものですから、タイトルが「秘書の秘書」となっておりました。

あれから数年が経過し、私も秘書の経験とともに、インターネットビジネスの世界を勉強し、また「基金訓練校」でのパソコンの講師という経験をさせていただき、タイトルの「秘書の秘書」よりむしろURLのプロジェクトメイトの方が自分のビジョンに近づいてきました。                   

そこで、まだ「秘書の秘書」も残してありますが、よりプロジェクトメイトを全面にだした形にしてあります。                  

また、「基金訓練校」でのパソコンの講義内容もアップし、自由にダウンロードできるように致しました。 ただし、思った以上に手間がかかったことで、ワード、エクセルともに、基本の基本である、レッスン1のみがいまのところダウンロード可能となっています。                  

ワード、エクセル(2007を使って説明しています)を基礎から学びたいというかたは、ご利用ください。 パソコン力とあるボタンをクリックして中にお入りください。

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