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2005年の暴落とサブプライムショック
By 松下誠 (2007年9月13日、メルマガより)
8月中ごろに起きたサブプライムショックによる円相場の大暴落移行、相場の動きが不安定になってきています。
今後の動きがまったく分からないという方のために、少し過去の事を振り返って、ある種の傾向についてお話します。
過去を振り返ると2005年12月にも今と同じような、大きな暴落が起きていました。
その暴落の後の相場展開はどうだったかというと、しばらくの間、今と同じように浮遊した相場展開が続いていました。
もちろんその頃も私は、相場にいましたので、鮮明に覚えていますが、2005年12月に暴落が起きるまでは、円に対するすべての通貨が現在(2007年3月からのアップトレンド)の円相場と同様にアップトレンド(上昇相場))を形成していました。
ところが、その暴落をきっかけに、各通貨によって、動きに変化が出てきました。
米ドル、ニュージーランドドルは、大きく崩れて下落。ヨーロッパ通貨は浮遊した後、徐々にアップトレンドを形成。
簡単に言うとこんな感じでした。
今、どの通貨が下落して、どの通貨が浮遊するかにはあえて触れませんが、相場から判断した1つのシナリオを立てる事ができます。
それはアップトレンド(上昇相場)になるとしたら、ゆっくりと浮遊しながら時間をかけて少しずつ上げていくという形になりやすく、
ダウントレンド(下落相場)するときは、かなりのスピードで大きく下落していく可能性が高いという事です。
アップになるときとダウンになるときで大きな違いがおきます。
なぜ、そんな事が言えるのか?
何を想定してそう判断しているのか?
何を根拠にそんなシナリオを書いているのか?という事について、説明しますが、
以前、メルマガでも取り上げましたが、今回のサブプライムショックによって、日本の個人投資家全体で、3000億円もの損失があったそうです。
(実際のところ、3000億以上なのか、以下なのか本当のところは分かりませんが、かなりの金額である事には間違いないです)
それだけの損害があったとして、今回の急激な暴落に対応できずに、今(2007年9月13日現在)もなお、高値で“買い”注文を入れた“含み損”を抱えたまま相場に残っている人はどれくらいいるでしょうか?
もちろん推測の域を出ないのですが、“かなりの人”が損失を抱えたまま相場に残っています。
その多額の“含み損”を抱えた人たちは毎日、どんな心境でしょうか?
多額の損失を抱えているときは、人の頭の中に浮かぶ考えはどういうものでしょうか?
“損を少しでも取り戻したい”ただそれだけです。
今が多額の含み損を抱えた状態で、今から損失を取り戻して、さらに、利益まで取らないと気がすまないと思える人は、心がかなり強靭な人だけです。
普通、人は大きく損失を出しているときなどは、弱気になって、損さえ取り戻せば、万々歳。それでいいと考えます。
そういった人の感情が、相場にどう現れるかと言うと、値段が戻ってきたら(値位置を戻してきたら)、売られ、戻ってきたら売られます。
だからアップになるには、時間がかかります。2006年も前半は少し時間をかけて、相場が回復しています。
逆に、下落するときは、どうなるでしょう?
多額の含み損を抱えている人達にしたら、ますます損失が大きくなっていきます。
毎日、毎日損失が膨らみ、気が気でない状態になります。
限界を超えたら、とうとう売り(決済)ます。
【買い】注文を高値で入れて、含み損を抱えていた人が、決済の【売り】注文を入れていけば、どうなるでしょうか?
相場は下落します。
1人が限界になって売り、相場が下落すると、また別の人が限界になって売ってまた下がって、限界になった人の売りの連鎖が起きます。
それが日本全国で起こると、当然、下落は加速します。
そういった売りの連鎖が2005年〜2006年に米ドルとニュージランドで起きています。 参考チャート
そして、ヨーロッパ通貨などは、浮遊した後に、アップトレンドを形成しています。 参考チャート
今、円相場はどちらとも言えない浮遊相場の段階です。2005年の暴落の後の展開を理解する事が、今後の相場の動きに対応していく1つのシナリオになります。
もちろんそのシナリオ以外の動きがあった時にも、対応できるように、今、私達がやることは、日々の相場の動きに合わせて行動を決めていくだけですが、集団心理が形成する1つの中期的なシナリオになります。
今の相場に参加している人はどういう人達かというのはその時、その時で変わりますが、今まさに含み損を抱えたままの人が多いことは間違いの無い事です。
動き出してから、どう行動するのかを悩んでいては遅いことが多いです。
そのため、考えられるシナリオを先に想定しておきます。
相場は常に、同じ動きではありません。時に早く、時にゆっくりです。
今からの相場の動きは、今年の3月からの単純なアップトレンドではないので、かなり対応が難しくなってきます。
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